三ヶ日みかん Q&A

三ケ日ミカンについてのQ&A

毎年、多くの小学生がミカンについて勉強しようとJAみっかびを訪れます。その時によく質問される内容について、ミカちゃんの質問をMさんがお答えします。

msan100 Mさん
若手のミカン農家。最近、健康診断を受けたて。
γ-GTPの数値には自信がある。
ミカンあれこれ摘果剪定収穫貯蔵出荷ハウスミカン
悩むミカちゃん
ミカンの種類は何があるの?
Mさん
柑橘としては100種類以上の品種があります。大きく分けると、極早生・早生・普通・晩生・晩柑類となります。その中で三ヶ日町では「青島」という品種を選んで主に栽培しています。「青島」は、三ヶ日自慢のおいしいミカンです。
悩むミカちゃん
じゃあ三ヶ日みかんはどんな種類があるの?
Mさん
三ヶ日では、早生(興津早生・宮川早生)晩生(青島)晩柑類(ネーブル・清見・ポンカン)が栽培されています。
悩むミカちゃん
どうして三ヶ日でミカン作りがさかんなの?
Mさん
三ヶ日町は南斜面の丘陵地で温暖で、年間降雨量が1,800㍉とミカンを栽培するのに適した環境がそろっています。また、土壌も排水性が良い土であるためミカンを栽培する農家が多いです。
悩むミカちゃん
どうして静岡でミカン作りがさかんなの?
Mさん
ミカンの栽培に適している環境は、降水量が少なく、日射量が多く排水性の良い地力のある土壌です。静岡はその環境に適しているため、おいしいミカンが作れます。そのためミカン作りがさかんです。
悩むミカちゃん
ミカンはどこでとれるの?
Mさん
冬に降雪があるようなところでは、ミカンの木が弱ってしまうため、おいしいミカンが栽培できません。また、夏の温度が低いところでもおいしいミカンが作れません。一般的に神奈川県よりも北東の県ではミカンが作れないと言われています。
悩むミカちゃん
ミカンは種からできてるの?
Mさん
250年前くらいのミカンは、種がありましたが、現在の皆さんが食べられている「みかん」は基本的に種がありません。しかし晩柑類の果実が近くに栽培されていると極まれに種が入っていることがあります。
悩むミカちゃん
どんな加工品があるの?
Mさん
ジュース・ビン詰め・ワインなどに加工されます。
悩むミカちゃん
ミカン作りにはどんな問題があるの?
Mさん
他の作物も同じですが、ミカン作りも気候に左右されやすいです。
悩むミカちゃん
ミカン作っていてうれしいことは?
Mさん
心をこめて栽培したみかんを、お客さんが「おいしい」と言ってくれるとうれしいです。
悩むミカちゃん
一本の木にどのくらい消毒をするの?
Mさん
消毒は年間を通して9回程度行っています。その時期に発生する病害虫に効果がある農薬を使用し、農薬散布をしています。農家の規模が大きければ何日も掛かって散布をすることになるし、多い人では1日に8,000リットルぐらい散布をする人もいます。
悩むミカちゃん
消毒して人に影響はないの?
Mさん
農薬には法律で安全使用基準というものが設定されています。生産者はこれを守って農薬を使用していますので、害になることはありません。
悩むミカちゃん
ミカンがなるまでどのくらいかかるの?
Mさん
植えてから実がなるようになるまでは、3年から5年くらいかかります。古い樹では50年生以上の樹もあります。
悩むミカちゃん
ミカンの木はどのくらいの高さになるの?
Mさん
大きな木では、4メートル以上の木もあります。しかし、あまり木が大きすぎると作業が大変になるため、2メートル前後になるように管理しています。
悩むミカちゃん
1日どのくらい働いてるの?
Mさん
農家ですから「晴耕雨読(せいこううどく)」を基本にしています。農家によって違いますが、天気の良い日は朝8時くらいから、暗くなるまで働きます。冬場の忙しい時期は、選果などの仕事があるため、晩御飯を食べた後にも働きます。
悩むミカちゃん
ミカン以外に何を作っているの?
Mさん
三ヶ日町では、牛・豚・ニワトリなどの畜産も盛んに行われています。ほかには、キウイフルーツ・花・メロンなどを生産している農家がいます。
悩むミカちゃん
接木ってなんですか?
Mさん
みかんには基本的には種が無いことをご存知ですか?ミカンは種で増えないため、接木という技術を利用して、増やしていきます。
悩むミカちゃん
カンレイシャってなんですか?
Mさん
みかんの木が冬の寒波による、落葉を防止するため、網のような物を掛けて、寒さをしのぎます。その網のような物を「カンレイシャ」といいます。
悩むミカちゃん
摘果(てきか)ってなに?
Mさん
ミカンの果実が6月~10月にかけて毎日少しずつですが大きくなります。この時期に極端に大きな果実・小さな果実を落とすことにより、果実の大きさをそ ろえます。病気にかかったり虫に食べられたりすると、果実の見栄えが悪くなります。この様な果実を落として品質をそろえる作業を摘果といいます。また、果 実の実っている量が多すぎるとミカンの木が疲れてしまい、来年度の果実の量が減ってしまう可能性があります。これを予防する為にも摘果をおこないます。
悩むミカちゃん
どうして、6月~10月まで摘果をするの?
Mさん
ミカンの果実は6月~10月ごろまで、毎日少しずつですが大きくなります。この時期に摘果をすると、果実の大きさがそろえやすくなります。 また、早く摘果をすればミカンの果実は大きくなりやすいのですが、早すぎると大きくなりすぎるなどの問題もあり、これは生産者の経験が重要になります。
悩むミカちゃん
「よぶんな実」ってなに?
Mさん
「よぶんな実」とは、摘果をして落とす果実のことだと思います。「よぶん」でなないのですが、残す果実の品質を向上する為には必要な作業です。
悩むミカちゃん
傷付いたミカンはどうなるの?
Mさん
強い風吹いたきに、ミカンに傷がつくことがあります。最悪の場合、そこから腐敗してしまう可能性もあります。大きな傷がついて腐敗しそうな果実や、大きな風ずれの果実は摘果します。軽い傷で、腐敗の恐れの無いものは、ジュースなどの加工原料となります。
悩むミカちゃん
病害虫果実はどうするの?
Mさん
病害虫の被害を受けた果実は、程度の軽い物については、加工原料などへ出荷しますが、程度の重いものについては、摘果という仕事で果実を落とします。
悩むミカちゃん
剪定(せんてい)ってなに?
Mさん
5月になるとミカンの花が咲きますが、その花の量をコントロールするために、のこぎりや選定鋏(せんていきょう)を使い枝を切ります。剪定の時期は普通 2月~4月頃にかけて行われます。また、枝を切ることにより影に隠れていたミカンの花(果実)に、日照があたるため、美味しいミカンを作ることができます。
悩むミカちゃん
どうして、余分な枝を切るの?
Mさん
余分な枝を切ることを、「剪定(せんてい)」といいます。剪定は果実や葉っぱに日光があたるようにするための作業です。
悩むミカちゃん
収穫(しゅうかく)ってなに?
Mさん
ミカンの花の開花は5月上旬~5月中旬ですが、開花からおよそ180日程度経過すると、ミカンの収穫が始まります。この時期の三ヶ日町は通称「切子さん」と呼ばれる、収穫のお手伝いさんがたくさん来てくれるため、普段は車の交通量の少ない三ヶ日町ですが、収穫最盛期には交通量も増えるほどです。
悩むミカちゃん
三ヶ日ミカンはいつごろ収穫するの?
Mさん
品種によって違いますが、早生の場合は10月中旬~11月中旬・青島の場合は11月中旬~12月中旬頃になります。
悩むミカちゃん
収穫は何人でやるの?
Mさん
園地の規模によって違います。10アール(1,000㎡)あたり、平均で4,000kg収穫できます。1人あたりの収穫量が一日500㎏ですので、10アールを1日で収穫しようと思えば8人程度必要になります。
悩むミカちゃん
1日の収穫量は?
Mさん
1日1人あたりのミカンの収穫量は約500㎏です。中規模の農家で最盛期には平均10人の人でミカンを収穫します。そうすると、10人×500㎏=5,000kgになります。
悩むミカちゃん
一番仕事が大変な月は?
Mさん
一番大変な月は11月・12月のミカンの収穫シーズンです。この時期は昼間はミカンの収穫・運搬・出荷作業を行い、夜になっても選果作業(良いミカンと悪いミカンを分ける作業)を行います。まさに「猫の手を借りたい」位の忙しさです。
悩むミカちゃん
収穫最盛期はいつ?
Mさん
収穫の最盛期は早生の場合11月、青島の場合は12月になります。とくに三ヶ日は青島主体の農家が多いため、12月は猫の手も借りたいほど忙しくなります。
悩むミカちゃん
貯蔵(ちょぞう)ってなに?
Mさん
ミカンを倉庫に入れておくことを「貯蔵」といいます。収穫したものをすぐに、貯蔵するのではなく、いったん「予措(よそ)」を行います。予措とは、収穫してすぐのミカンは水分を大量に含んでいる為、そのまま貯蔵すると湿度が高くなりすぎてしまいミカンがダメになってしまうので、これを防ぐために自然の風をあてて5パーセント程水分を少なくする方法をいいます。予措を行った後に貯蔵をします。  早生ミカンの場合は、収穫を10月下旬~11月中旬に行いますが、12月中旬頃までには出荷が終わりますので、長くても1ヶ月程度の貯蔵となります。皮が薄いので長期貯蔵にはむいていません。  青島の場合は、収穫を11月中旬~12月中旬に行います。早生ミカンに比べると皮が厚く、長期貯蔵向けのみかんです。三ヶ日の場合一番長い貯蔵は3月中旬頃までになります。
悩むミカちゃん
どのくらい倉庫へいれておくの?
Mさん
倉庫に入れておくことを、「貯蔵」といいます。青島ミカンの場合は、皮が厚くて日持ちが良いので、12月から最長で3月まで貯蔵し、その間に出荷されます。早生ミカンの場合は、皮が薄いので、青島に比べると日持ちが悪いため、収穫を10月下旬~11月に行い、12月中旬までに出荷が終わります。
悩むミカちゃん
どうやって作ると甘くなるの?
Mさん
良いミカンを作るためには、基本的な年間作業があります。(資料参照)水分をコントロールすることによって甘いミカンを作ることが出来ます。
悩むミカちゃん
農家の人にはどんな苦労があるの?
Mさん
様々な機械を使うことにより、昔と比べると仕事はだいぶ楽になりました。しかし、収穫はどうしても手作業になります。収穫する労力は園地の条件によって大きく変わりますが、急斜面の畑では大変な作業となります。また、天候に左右されやすいため、天気を予測するのが大変です。
悩むミカちゃん
どうやって、甘味を調べるの?
Mさん
甘さを調べるには、食べてみるか、糖度計を使って糖度を計ってみるしかありません。見た目で判断するなら、ミカンの皮と実が離れて、ブカブカになっているものよりも、皮と果実がくっついていて、滑らかなものがおいしいです。
悩むミカちゃん
みかんの木は何本くらい育てているの?
Mさん
生産者の栽培の規模によって違いますが、目安としては10アール(10m×100m)に50本のミカンが植えられています。
悩むミカちゃん
農家でどのくらいみかんを作っているの?
Mさん
三ヶ日町の柑橘園地の面積は1,734㌶で、三ヶ日町全体の88㌫が柑橘園です。
悩むミカちゃん
農家の人は全員みかんを作っているの?
Mさん
三ヶ日町では、ミカン作りが盛んですが、他にも畜産(牛・豚)や花などいろいろ作っている農家がいます。(資料参照)
悩むミカちゃん
日当たりの良いところが育ちやすいの?
Mさん
ミカンの葉っぱも「光合成」を行い養分を作っています。日当たりの良い園地のほうが、光合成が盛んになるため、養分がたくさん作られるため、おいしいミカンが収穫できます。
悩むミカちゃん
とり方の工夫は?
Mさん
ミカンを収穫するときは、「2度切り」という切り方をします。一度目は果実から5ミリ~1センチくらい離してきり、2度目はハサミで果実を傷つけないように果実ギリギリのところで切ります。果実にハサミの傷がついてしまうと腐敗する可能性があり、これを防止するために「2度切り」を行います。また、つめ等でも果実を傷つける可能性があるので注意をし収穫をします。
悩むミカちゃん
食べごろはいつ?
Mさん
品種により食べごろの時期は違います。早生温州などですと、11月・12月がおいしい時期です。青島温州では12月~3月ごろまでおいしく食べれます。
悩むミカちゃん
ミカンを箱に詰めるところはどこにあるの?
Mさん
三ヶ日町農協のすぐ横に柑橘選果場という施設があります。そこで、農家の持ってきたミカンの大きさ、糖度、外観などで選別して、箱に詰めて大型トラックによって、市場へ運ばれます。
悩むミカちゃん
出荷する時期は「名古屋」「東京」となぜ違うの?
Mさん
年内は名古屋を中心に出荷をして、年明けからは東京中心に出荷をしています。
悩むミカちゃん
ミカンの出荷先はどこ?
Mさん
主に、東京・名古屋・静岡・浜松・豊橋などの市場に輸送されます。
悩むミカちゃん
トラックは何台あるの?
Mさん
農協には大型トラックはありませんが、運送会社にミカンを運んでもらっています。一番忙しいときは、1日に大型トラック50台が必要になります。
悩むミカちゃん
出荷の工夫は?
Mさん
ミカンは、3月に近づくにつれて少なくなります。3月にも食べたい人がいるので、その時期まで良いミカンが出荷できるようにしています。また、市場へもっていく時に、時間がかからないほうが良いので、高速道路を利用して、早く消費者へ届けられるようにしています。
悩むミカちゃん
選果(せんか)の見方は
Mさん
選果は、玉の大きさ(大きすぎる果実と小さすぎる果実)、風ずれの被害の大きい果実、病気や虫の被害の大きい果実など、商品価値の無い果実を出荷しないために行います。
悩むミカちゃん
ハウスミカンは普通のミカンと作り方がちがうの?
Mさん
ハウスミカンは、冬にハウス内を加温機で暖めて、ハウスの中を春の気候にし花を咲かせます。春と夏、そして秋と人工的にハウスの中の気温、水の量を調整して季節を作ることによって、ミカンを作ることが出来ます。その他の基本的な管理については、普通のミカンと作り方は一緒です。
悩むミカちゃん
ハウスミカンの利点は?
Mさん
ハウスミカンの良いところは、ミカンの木にあたえる水の量を自由にコントロールできることです。水の量をコントロールすることにより、普通のミカンより甘くておいしいミカンが作れます。また、ハウスの中では、外の強い風にさらされたり、害虫が入ってくることも少ないため、きれいなミカンを作ることが出来ます。
悩むミカちゃん
ハウスミカンはよく売れるの?
Mさん
ハウスミカンは、4月から9月ごろまで売られています。一番よく売れる時期は、7月中旬から8月上旬です。なぜかというと、お盆やお中元用として買ってくれるお客さんが多いためです。
悩むミカちゃん
ハウスミカンと路地ミカンでは費用がどのくらい差があるの?
Mさん
費用については、個人差があるため詳しくは解りませんが、一般的に、外で作られているミカンは売上の4割、ハウスミカンの場合は売上の6割が経費といわれています。ハウスの方が経費がかかる理由として、冬にハウス内の温度を上げるため、加温機を使いますが、その燃料に重油を使います。また、ハウスのビニールなどに経費がかかります。
悩むミカちゃん
ハウスと露地の儲けの違いは?
Mさん
三ヶ日町の場合は、外で作るミカンのほうが主体になっているため、普通のミカンのほうが儲かります。しかし、努力してよいミカン作っているため、ハウスミカンも儲かります。畑の少ない人の場合は、ハウスミカンのほうが儲かるかもしれません。
悩むミカちゃん
ハウスミカンの大変なところは?
Mさん
ハウスミカンは、人工的に温度と水を調整して季節を作るため、間違えて温度を上げすぎたり、水が足りなかったりすると、良いミカンができません。農家の人は毎日ハウスに行って、木の状態を観察しなければなりません。また、収穫の時期が夏場に集中するので、ハウスの中はとても暑いです。
悩むミカちゃん
なぜ、ハウスミカンをはじめたの?
Mさん
ハウスミカンは、一年中いつでもミカンが、食べられるようにするため始められました。普通の外で作られるミカンは、10月から3月頃までしかありませんが、ハウスみかんは4月から9月にかけて出荷されます。

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